都のウグイス
このところ、盛んにウグイスが鳴いています
山道を歩いて鳴き声を聞くと、田舎暮らしの幸福を感じるのですが、そんな時に決まって思い出す話があります
子どもの頃聞いた「田舎のウグイスは訛りがあるので、昔は都からウグイスを連れてきて学習させたんだよ」という話
調べてみると、あながち間違っていないようです
ウグイスの鳴き声には2種類あるそうで
「地鳴き」はオス、メスとも同じ鳴き声で、チャッチャなどというもの、英語ではCALL
「囀り」は主にオスが繁殖期に出す声で、これがホーホケキョ、英語ではSONG
動物の鳴き声を研究している帝京大学の香川紘子さんによると、ウグイスは父鳥の声を耳で覚えるので、方言が発生してくるとのこと
父鳥の縄張りの中に数匹のメスが子育てをする一夫多妻で、母鳥が子育てをする間、父鳥は縄張り宣言をしながら、巣に危険が迫ると「ケキョケキョ」と鳴いて危険を知らせます
幼鳥は父鳥の鳴き声を真似するので、父鳥がいないウグイスはうまく鳴けないそう
メス鳥も、子どもの頃、父鳥の鳴き声を聞いてオスの声の好みが決まるので、自分の父親と同じ方言を好むそうですよ
なんかいい話ですね
ところで、私の散歩道のウグイス、なかなか良いい声だと思いませんか
この辺りのウグイスしか知らないせいか、結構なものだと思うのです